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カテゴリー:
八重洲塾

テーマは「SDGs:農業・食品のSDGs」

「素敵な未来農林水産業への、架け橋」を目指す、株式会社アグリインキュベーターが主催する「八重洲塾」では、SDGsの問題解決について最先端で活躍する方々を講師に招き、新しい時代の姿を模索しています。

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」では、2030年までに小売や消費レベルで、世界全体の1人当たりの食料廃棄を半減させ、生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させることが掲げられているなか、39回目となる今回は、50万人が利用するNo.1産直通販サイト(※1)「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデン創業者で代表取締役社長の秋元里奈氏をお迎えし、「食べチョク」のSDGsの取組み事例についてご講演いただきました。

(※1)産直通販サイト:生産者が消費者の自宅へ商品を直送することを特徴とする生産者特化型の通販サイト

秋元里奈氏 :「食べチョクのSDGs取り組み事例」

農作物を生産する農家や漁師、畜産農家、酒蔵などの生産者が、オンラインの直売所として利用できる「食べチョク」は2017年にリリースされ、現在では全国6,000軒以上の生産者が登録し、約35,000点もの商品が出品されています。その多くは家族経営やアルバイト・パートを中心とする小規模の生産者だといいます。

秋元氏は、彼らの抱える課題の解決手段として、規模の小さい生産者だからこそできることをブランディングの手段として利用できる手だてがないかと考え「食べチョク」を立ち上げたと語り、その経緯を解説しました。

「小さいからこそできることもあり、例えば手作業でやっているから小回りがきくとか、細かいこだわりなど機械化でないからこそできる栽培の質を上げることに力を割くことができます。多くの方々が買い取り価格は一緒ですが、皆さんすごい思いをもたれているので、なるべくおいしい食材を作ろうということで、すごい手間暇をかけてとか、自分はこの方法でやるといったそれぞれのポリシーを決めてやられている中で、もっと高い価格でもビジネスになるのではという人もたくさんいます。ですから、自分の名前でブランディングしてしっかり収益が上がる道を確保することだったり、自分の農園に固定ファンをつけていくみたいな動きが選べるような状況が健全なんじゃないかと思うようになりました」

また、コロナ禍における市場の変化に加えて、コロナ禍をきっかけに「『社会協調志向』、いわゆる環境や社会にとって良いことをしたいと思う方が増えてきました」とも語る秋元氏は、食べチョクでのSDGsを意識した取り組みについて紹介しました。

消費者のSDGsへの意識を高める取り組み

「一番インパクトを出せるのは、SDGsに取り組んでいる生産者の情報を発信すること」という考えから、消費者の方々に生産者さんが持続可能な状態をつくっているというストーリーを特集として伝えることで、消費者のSDGsの意識を高める取り組みを行った6つの事例について紹介しました。

1:プラスチックフリー特集
「プラスチックフリーの本質は海洋資源を守る、海の豊かさを守るというところに繋がる。プラスチック包装をせずに、その地方の新聞紙などで商品を梱包している生産者さんを特集しました」

2:規格外で捨てられてしまっている商品の販売
「SDGs目標12『つくる責任 つかう責任』につながる、食品ロスの削減です。こういった畑で出ているものを活用し、形が悪いから捨てるのではなく、ニーズを求める人がいるのであれば、そこに送ろうという取り組みです」

3:食品ロス削減の加工品
「3つ目は、先ほどの規格外の商品を直接売るのではなく、加工することで食品ロスを削減する取り組みをされている生産者さんの特集です。一例として摘果りんごのジュースがあるのですが、りんごが小さい時に間引いたものをジュースにします。まだ小さい時のものなので、あまり甘くありませんが、むしろこのジュースの場合は甘さがないことが高評価を受けています。

4:アニマルウェルフェア
「アニマルウェルフェアは家畜が倫理的な環境で飼育されていることを指します。畜産も効率的に作っていくことは、産業的に必要なのかもしれません。ただ、いわゆる機械的に命を回していくのではなく、生きている間の環境に配慮して家畜が健康な状態で過ごせるということに配慮することは、消費者も意識している方がかなり増えました」

5:循環型農業の特集
「畜産の排泄物からつくった、たい肥を作物に与え育てるというような取り組みを、自分の農場で回している方もいれば、地域一丸となって取りくんでいる方もいらっしゃるので、そういった方々を取り上げた特集です」

6:持続可能な漁業
「漁獲量を制限してなるべく取り過ぎず、自然の力で増えていくような状況をつくっている水産の方々、そして地域をあげて取り組んでいるところもあります。その一例として、北海道の苫小牧ではほっき貝が有名なのですが、その資源管理を40年も前から地域で徹底して取り組まれているところもあります」

生産者をサポートするSDGs視点の取り組み

次に秋元氏が紹介したのは、生産者を支援する取り組みです。SDGsの原則として掲げられている「誰一人取り残さない」という理念に則り、食べチョクでは幅広い生産者をサポートできる体制を整えている事例を語りました。

1:「ご近所出品」機能
「若手の生産者さんが、近所にいる高齢の農家とかあまりネット販売をやったことがないような人たちの商品を同じ箱に入れて、共同で出品するような仕組みです。ポイントは中間業者がまとめるのではなく、食べチョクに登録している生産者さん同士がご近所で協力して送るというところです。この機能が追加された後に94歳の生産者さんがご登録してくださいました」

2:地方自治体との連携
「佐賀県での事例では、自治体との連携によって自治体の職員だったり、佐賀県の生産者さんで食べチョクを活用している方をアンバサダーにさせていただいて、その方にいろいろ相談できる仕組みを整えました。(中略)今はネット社会になって情報を仕入れるハードルが下がりました。しかし、ネットを使い慣れない方も一定数いらっしゃいます。SDGsの8『働きがいも 経済成長も』を目指す中で、例えば若者やハンディをもった方を含む全ての男女がしっかり仕事を生み出せて、同じようにチャンスを得て働けるように、不慣れな人も置いていかず参画できるような仕組み整えていくことは食べチョクとして確実に求められてくるところだと考えています」

コミュニティやメディアを通じたSDGsの啓蒙活動

続いて秋元氏は「食べチョク」の生産者とのつながりを活用したコミュニティを通じたSDGsの啓蒙活動についても語りました。

1つは、生産者と消費者の垣根を取り払うことを目指した「一次産業みらいラボ」。無料のサポーター会員と、有料会員で構成されており一次産業に興味があったり食が好きな人が集まるコミュニティとなっているといいます。

「このコミュニティの発信で興味をもってもらうこともそうですが、やはりより生産者との距離が近くなった消費者がもうちょっと深く一次産業の課題に触れてもらって、さらなる興味をもってほしいということで、こういった取り組みを行っています」

もう1つが、自身のテレビ出演や書籍出版を通じた啓蒙活動です。日テレ「スッキリ」やTBS「Nスタ」でのコメンテーターとしての出演、自著『365日 #Tシャツ起業家 「食べチョク」で食を豊かにする農家の娘』(KADOKAWA刊)などを通じて、SDGs活動をより多くの人たちに届ける取り組みを続けていると、最後に語りました。

「こういうメディアに様々な取り組みをされている生産者さんのことを伝えるだけでも、より多くの人に届けられるチャンスが転がっているので、この生産者がもっているストーリーをメディアを通して私たちが届けていくということも、ある意味私たちのもっている信念かと思っています。ですので広報PRの活動も力を入れて取り組んでいます」

質疑応答の時間では、「一次加工の加工度を高められた事例について」「生産者と消費者のダイレクトな取引が増加するなかでの、卸売り市場や農協の役割について」「食べチョク躍進のポイントについて」「グローバルギャップをはじめとした野菜や果物の第三者認証取得の動きについて」など、具体的な質問が寄せられ、SDGsと今後の生産者と消費者との関係性についての関心の高さが感じられました。

八重洲塾の名前の由来

現在は東京駅の東側を指す地名となっている「八重洲」。
この地の名は、江戸時代に通訳として徳川家康に仕えたオランダ人「ヤン・ヨーステン(1556-1623)」の屋敷があったことに由来しています。

ヤン・ヨーステンを生んだオランダは、日本が見習うべき農業大国であり女性の社会参画が積極的な国としても知られており、文化発展の礎となったこの地で「女性の活躍」や「農業」学びを発展させていきたいという想いをこめて『八重洲塾』という名前をつけました。

(主催:株式会社アグリインキュベーター、共催:一般社団法人未来農業創造研究会、協力企業:イオンコンパス株式会社・マイファーム株式会社・イーサポートリンク株式会社)

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