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カテゴリー:
八重洲塾

■テーマは「SDGs:オランダ農業に学ぶ」

「素敵な未来農林水産業への、架け橋」を目指す、株式会社アグリインキュベーターが主催する「八重洲塾」では、農業の未来を担う最先端で活躍する方々を講師に招き、新しい農業の姿を模索しています。第34回・35回・36回の3回にわたり「オランダ農業に学ぶ」をテーマに、現地オランダよりリモートで開催します。35回目となる今回は、Japan Euro Promotions代表の後藤猛氏をお招きし「縄文の心、オランダと日本の農業のバックグランド ばねで飛び上がる努力の農業!」と題して講演いただきました。

後藤猛氏 :「縄文の心、オランダと日本の農業のバックグランド ばねで飛び上がる努力の農業!」

大学卒業の翌年からオランダに渡り、以来50年にわたってオランダに在住し、ヨーロッパと日本を舞台にビジネス・コーディネーション活動を行う後藤氏の講演は、駐日オランダ大使館のクライン・ベルク・ブリンク農業参事官によるオランダの農業政策の解説ビデオと、オランダ政府が目指す明日の農業のイメージビデオの紹介から始まります。そして有機農業がなぜキーワードになるかを説明しました。

「普通の連作農業をやっていると土壌は次第に劣化します。また、資源も無限なものだと思っていました。絵に描いたぼた餅、それが我々の価値観だと思います。この価値観を変えなければなりません。ただしこの価値観は政府が変えるものではありません。我々が変えなくてはいけないのです。」

また、宮沢賢治の言葉から、「農民や自然を犠牲にしない、『献身的で思いやりをもって互いに助け合う方法』」としての有機農業の必要性を語りました。

■オランダの有機農業を理解するポイントとは

オランダでの有機農業と日本の有機農業とには、共通点もあるものの、消費者の意識や政策における有機農業の立ち位置など、大きな違いも見られます。後藤氏が紹介したオランダの有機農業のポイントには、以下のような点がありました。

1:オランダ有機農業と日本有機農業との比較
「オランダの有機農業の手法は、ほとんど日本と同じです。地球温暖化とか生物の多様性、自然の資源の保護、動物福祉、社会的な役割、農村の復興、再生可能な資源の使用、認められた堆肥とか土壌改良、遺伝子組換えのなし、そういったところをやっているわけです。しかし、オランダ人の有機農業の認知率は95%を超えていますが、農水省の調査によると日本での認知率は残念ながら3.7%に過ぎません。ただ、農地全体に対する有機農地の割合を見ると、オランダでもやっと4%くらいで落第生です。日本はわずか0.2%。農水省によりますと、実際には4%くらいというデータもあるそうですが、有機食材市場の割合も少ないです。」

2:消費者が有機食材を購入する理由
「私は添加物が悪いとは考えていないのですが、日本では少ないながらも添加物等が使われているのが不安と考える人も多く、有機食材の購入理由は『安全・健康』という点が一番になっています。一方、オランダでも有機食材ではもちろん農薬も使わないし、化学肥料も使わないし、添加物もほとんど使っていません。彼らがなぜ購入するかという理由を聞くと、『環境や動物にやさしい』ことがメインなのです。」

3:バイオネクストの挑戦
「オランダには組合が2つあります。1つは政府と交渉する組合、これが『バイオ・ネクスト』です。あとは本当に生産性を上げるための例えば、パプリカを生産している人たちの農業組合、トマトを生産している人たちの農業組合で、それも日本とは全く異なる役割を行っている農業組合になります。『バイオ・ネクスト』の挑戦とは政府への挑戦になります。気候変動、地球汚染、自然破壊、動物福祉、生物多様性、健康維持、これを解決するにはいかにバイオネクスト、有機農業が必要かと。なぜ有機農業が高いかというと、環境コストが入っているからです。有機農業じゃなくて、みんな農薬を使っているものを食べると、みんな病気になり、自然が壊れ、その時の回復費を考えたら、環境社会コストなんて安いものですと。大臣と交渉するなかで、有機農業・有機農産物は税金を免除してください。このような交渉であり挑戦なのです。」

■地球と人類を救済する3つの“農業戦略”

後藤氏は、欧州委員会のティンマーマンス上級副委員長(グリーンディール担当)が中心になって提唱する、「地球と人類を救済する3つの戦略」として、欧州委員会が2019年に発表された、2050年までにEU域内の温室効果ガス排出をゼロにする「1:欧州グリーンディール」、2030年までに土壌肥沃度を維持し、栄養過剰を最低で50%削減するなど肥料の使用を抑える「2:農場から食卓ゴミ箱まで戦略」、世界有機農業機構の調査では「水質の保全・土壌肥沃度」「生物多様性」「動物福祉」「地球温暖化防止」「土壌浸食の防止」「窒素などの資源利用効率」という6つの項目でこれまでの農業に比べて有機農業のほうが優れているという結果とともに「3:有機農業の推進」を紹介。非常に多彩な視点から有機農業について講演した後藤氏は最後に、有機農業市場の未来を次のように語りました。

「有機農業市場というのは2021年で1033.6億ドルです。それが2025年には1513.6億ドル、50%も増えます。今、有機農業しなくてどうなるのとオランダは言ったのです。特に世界では倍になるけど、アジアでは3倍になるんだと。これは私にも発破を掛けられました。あなたも日本人なら、とにかく日本に戻って一生懸命やってくださいよと」

■八重洲塾の名前の由来

現在は東京駅の東側を指す地名となっている「八重洲」。
この地の名は、江戸時代に通訳として徳川家康に仕えたオランダ人「ヤン・ヨーステン(1556-1623)」の屋敷があったことに由来しています。
ヤン・ヨーステンを生んだオランダは、日本が見習うべき農業大国であり女性の社会参画が積極的な国としても知られており、文化発展の礎となったこの地で「女性の活躍」や「農業」学びを発展させていきたいという想いをこめて『八重洲塾』という名前をつけました。
(主催:株式会社アグリインキュベーター、共催:一般社団法人未来農業創造研究会、協力企業:イオンコンパス株式会社・マイファーム株式会社・イーサポートリンク株式会社)

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