おでこに向けてピッとボタンを押せば、数秒で体温が測れてしまう「非接触型体温計」で体温を測ったことがある人も多いのではないでしょうか。今ではお店やイベント会場の入り口での体温測定は一般的な光景になったほど、急速に普及した「非接触型体温計」ですが、正しく使用しないと実際とは大きく異なる温度が表示されてしまうのはご存じでしょうか?
非接触型体温計はどうして体温が分かる?
まず基本的な仕組みを知っておきましょう。一般的な“接触型”体温計はセンサーが直接肌に触れることで体温を検知したり、数秒で予測体温を計算したりします。一方、非接触型体温計では物体から放射される赤外線の量を測定しています。絶対零度(-273℃)よりも温度が高い物体はすべて赤外線を放射しています。この量によって温度が分かるのです。
モードの違いを知っておこう
一般的な非接触型体温計には、2つのモードが搭載されています。1つは「温度測定モード」、もう1つが「体温測定モード」です。赤外線量の違いによって物体の表面温度を測定する「温度測定モード」に対して、おでこの温度から体内の温度を計算して算出するのが「体温測定モード」になります。
温度測定モードでの誤検知に注意!
一般的には、人間は体温よりも表面温度のほうが数度低くなっています。もしも、測定モードを間違えたまま検温してしまうと、38℃台だったとしたら36℃台と表示される可能性も…。これでは検温している意味がありません。
また、炎天下の陽射しを浴びて歩いてきた直後では、表面温度が高くなっている場合もあります。体温は通常なのに、計測温度では38℃台と表示されセミナーなどに参加できないと判断されてしまうことも考えられます。
モードを正しく設定することはもちろん、体温測定モードでも「額に髪の毛がかかった状態で計測する」「センサーと額との距離は離れすぎない」といった注意が必要です。もし、非接触体温計で体温を測定する立場になったときのためにも、2つのモードのことを知っておきましょう。
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