「密集・密接・密閉」の三密のうち、「密閉」を防ぐ行動として挙げられるのが、空気の入れ替え、つまり換気です。閉鎖空間に空気が滞らないようにすることで、ウイルスを含んだ飛沫などを同じ場所に漂わせず、感染予防につながります。今回は「窓」を使った効率の良い換気方法を紹介します。
換気回数を毎時2回以上にするためには?
感染症の感染リスク要因の1つとされる「換気の悪い密閉空間」。ビル管理法における「空気環境の調整に関する基準」に適合していれば、必要換気量を満たしているため「換気の悪い空間」には当てはまらないと、厚生労働省は見解を示しています。しかし、長時間で連続して同じ貸し会議室を使用したり、直前の時間で利用されていた部屋を使う場合など、換気を行っておきたいシーンもあるでしょう。
会議室の利用中に換気設備を稼働させるのはもちろん、短時間で効率良く換気を行うために、窓を活用しましょう。
厚生労働省の資料では、「室内の空気をすべて入れ替える」回数(換気回数)を毎時2回以上にするため、「30分に1回以上、数分間程度、窓を全開する」ことが紹介されています。
窓の開け方で、効率が変わる!
また窓の開放で、より効率良く換気するポイントは「窓を2箇所以上開ける」こと。空気の入り口と出口を作ることで、空気の流れが生まれます。その際には、「空気の入り口の窓は小さめに開ける」「空気の出口の窓は大きく開ける」のもコツ。空気の入り口を狭くすることで気流の速度が上がり、新鮮な空気が部屋のなかに行きわたりやすくなります。
加えて「空気の入り口は高い場所の窓」「空気の出口は低い場所の窓」とすると、上から下へと空気が流れやすくなり、換気の速度が上がります。また、窓を開けるときには空気の入り口と出口が対角線上になるようにするといいでしょう。窓が一箇所しかない部屋の場合は、ドアを開けると空気の流れが生まれます。
エアコンでは換気できないので注意!
意外と多い勘違いが、「エアコンで外気を取り入れられる」というもの。つまり、換気の為にエアコンを強くしても、まったく効果はありません。一部のエアコンには換気機能がありますが、窓や換気扇に比べれば換気効率は低いものです。梅雨や夏になり、室温や湿度を上げたくないのはやまやまですが、30分に1回程度は、窓を開けて換気を行うといいでしょう。その際、エアコンはつけたままでかまいません。
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