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イオンコンパスでは、「未来創造」のための「学び」と「交流」の場として、定期的に開催されている「八重洲塾」の開催に協力しています。第一回~第三回は「女性の活躍」、第四回~第六回は「食と健康」、第七回〜九回は「農業の未来創造」をテーマに、多くの方にご参加をいただきました。第四フェーズとなる第10回と第11回のテーマは「女性農業者活躍」。12回目からは「SDGs」をテーマにして、専門家を招いた講義を開催しています。そして15回目となる八重洲塾が、2018年10月24日に開催されました。

テーマは「SDGs」

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「持続可能な開発目標」のこと。地球環境や経済活動、人々の暮らしを持続可能とするために、すべての国が2030年までに取り組む行動計画で、気候変動対策など17の目標からなります。深い知見を有して世界の食糧事情や飢餓を研究されている東京大学大学院農学生命科学研究科の教授、櫻井武司氏を招き、学び、考えていきます。

櫻井武司氏:SDGs総論「世界の飢餓の現状」

セネガルにおける稲作について研究をしているという櫻井氏。冒頭では、SDGsの前身にあたるMDGs(Millennium Development Goals)に触れ、「元々発展途上国を対象としていて、それらをどう援助するかが中心だったため、これまであまり多くの人に語られることはなかったのに対し、SDGsは先進国が取組の主体として含まれるようになり、日本でも取り組みが必要になった」と、日本を含む先進国で、SDGsが活発に議論される理由を解説しました。

セネガルを含むサハラ砂漠以南のアフリカ地域は「サブサハラ・アフリカ」と呼ばれ、現在、高度成長による都市化が進み、街の中心地には立派な建物が増えている。その一方で、裕福さとは反対に地方の貧困も進んでいるといいます。

「農業の生産性も低い。農業の担い手がどんどん都市へ流出してしまい、人口密度が低いのにかかわらず一向に働き手が増えない事が問題となっている。資源輸出で獲得した外貨は食糧輸入で支出されてしまい、国際価格の上昇は年の貧困層に打撃を与え、政治的不安定の原因を生み出している。また、都市に食料を供給して所得を増やせればいいが、生産性と品質の二つの点で問題があり出せない」

サブサハラ地域の農業を巡る2つの問題

櫻井氏は「生産性」と「品質」の問題について、さらに深く解説します。

「農民が生産性を向上させる取組をしない理由はいくつかある。まず、広大な土地があるので、『栽培面積を拡大すれば増やせる』という意識が強く、限られた土地で生産性をあげようという動きが見られないこと。また、人口も1960年の中国レベルには近づいているので、休閑ができない、通年で土地を使うため肥料を使わなくてはならなくなる。15年間で肥料の使用は2倍に増えており、改良品種も採用されている。化学肥料については、生産を考えた時に利潤が出ることはわかった。では、効果があるのになぜ使わないかという理由については、そもそも化学肥料という存在を知らないというケースや、資金がない、効果が不確実などというものが挙げられる」

「品質という点について、サブサハラの人たちは東南アジアやインドの香り米が食べ慣れているが、アフリカの人たちは作り慣れておらず、アフリカの消費者に好まれる味の米づくりができていない。それから精米技術にも問題がある。都市部のスーパーでは、輸入の米と競合して売れない。味や香りという意味と精米技術、美しさという点での品質がともなわないという問題がある。問題が複合的で解決が難しいから生産性をあげられない、結果、ローカルなマーケットにしか出せないという問題がある」

導入しない理由について探るため、さまざまな手段で介入し、それぞれがどのような効果が見られるか試験を行いました。その試験から「種子の無償配付は有意な促進となったが、化学肥料は効果がない」という結果が見えてきました。その理由を櫻井氏は次のように考察しました。

「化学肥料の投入を増やさない理由については、まず儲からないから使わないという判断があるようだ。灌漑設備がないので、そもそも化学肥料を投入したところであまり効果がないと考えている。また、労働力が不足しており、単収を増やすためにに収穫が増えてしまうと労働力が必要になってしまうという別な課題もある。さらに投資リスクとして、肥料や種を増やしても収穫が増えないかもしれないという不安感も拭えないため、避けている。更に、農作物の流通問題もあり、たくさん作ったところでどこでどのように売るのか?という不安も強い」

講義の後半では、具体的な5つの事例を紹介。「農業生産が向上すれば、栄養改善ができる」という単純な図式ではなく、「むしろ生活が向上することで摂取栄養の多様性が減る可能性もある」と、その難しさを語りました。そしてその問題に対して、今まさに研究や調査が進められていると語りました。

アフリカにおける産業発展の難しさ

質疑応答の時間では、受講者からの質問がさかんに寄せられました。そのなかの一つ、「農業発展を基盤として、経済を発展挿せたサブサハラ・アフリカの農業・経済発展が発展するのは考えにくいという話だったが、ブラジルやインドなど農業でテイクオフして経済発展した国もある。アフリカ諸国は今後、どういう道筋で経済を発展させていくか」との質問に、アフリカにおける農業を軸とした産業発展の可能性を語りました。

「サブサハラの経済発展という問題は非常に難しい。農業にそれほど競争力があるわけではない、とはいえ農業ではなく非農業については、鉱物資源などを除いてなかなか育ちにくい。労働力の質という点からも大規模な製造業がアフリカに来るという事もない。アフリカの都市部にも裕福な人はいるが、どこからお金を得ているのかは分からない。核になる産業が伸びて、雇用される…という像がアフリカでは描きにくい。そうした点を踏まえると、農業に力を入れ、都市部に農作物を売る、というのは少なくとも他の産業に比べると発展の可能性が感じられる」


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