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イオンコンパスでは、「未来創造」のための「学び」と「交流」の場として、定期的に開催されている「八重洲塾」の開催に協力しています。第一回~第三回は「女性の活躍」、第四回~第六回は「食と健康」、第七回〜九回は「農業の未来創造」をテーマに、多くの方にご参加をいただきました。第四フェーズとなる第10回と第11回のテーマは「女性農業者活躍」。12回目からは「SDGs」をテーマにして、専門家を招いた講義を開催しています。そして14回目となる八重洲塾が、2018年9月28日に開催されました。

テーマは「SDGs」

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「持続可能な開発目標」のこと。地球環境や経済活動、人々の暮らしを持続可能とするために、すべての国が2030年までに取り組む行動計画で、気候変動対策など17の目標からなります。前回の国谷裕子氏の講演と同じく、食や農業の分野において、SDGsの各項目のゴールとどのように関わり貢献できるかを、外務省、国連、企業の世界進出支援等を経て独立したSDGsのスペシャリストとも言える田瀬和夫氏を招き、学び、考えていきます。

田瀬和夫氏:SDGs総論「SDGsで読み解く食糧の未来」

SDGsの文章には主体がなく、また拘束力も伴いません。さらに実現可能な具体的事項の記載もないのです。そのため各国や企業がSDGsを定義する際に、答えは一つではありません。田瀬氏はそれを、自由に解釈できてしまう「オープンクエスチョン」だと語ります。

それでも各社がSDGsを重視しているのは、なぜなのか。その理由は3つあると、田瀬氏は指摘します。

「一つはSDGsは『ビジネスの機会』であること、二つ目には『コンプライアンスのため』、三つ目として『土台』を挙げる。土台というのは、私達が経済活動を行う前提条件として、安定して経済活動を行える土台が維持される必要があるためだ」

SDGsの思考を進める、必要な考え方とは?

次に田瀬氏が紹介したのは、経営に対して、「SDGsが持つ付加価値」。「時間的逆算思考」「演繹法的イノベーション」「レバレッジポイント」の3つについて、例を挙げながら解説しました。

「1つ目は時間的逆算思考。時間的逆算思考とは、壮大な目標を掲げて、そこから逆算して現状構成を考える思考方法。ケネディは逆算思考によって月への人類到達を実現させた。バックキャスティングの思考で物事を実現することを、ムーンショットという。このムーンショットの思考が日本の経営者には最も欠けている」

「2つ目は演繹法的イノベーション。演繹的イノベーションとは、目標から逆算して起こすイノベーション。例えば、ノボノロディクスというデンマークの製薬会社は、「糖尿病の撲滅」という目標から事業を見直そうとしている。本来製薬会社の事業の強みから発想すると、糖尿病が増えた方が薬は売れるから売り上げも上がるが、この会社は発想を転換していて、あるべき姿から事業領域を定義しようとしている。一方で、世の中にはイノベーションと言われているものがたくさんあるが、実際イノベーションではないものもたくさんある。それを帰納法的イノベーションと私は呼んでいる。例えば、日本企業が開発した途上国で水を転がして運べるタンクなどは、水が遠いところにある前提であり水の確保が遠いという根本的な問題は解決しない。栄養ドリンク剤は、長時間労働を助長しているケースがある。傷がはやく治る薬はDVの痕跡を分かりにくくしている恐れもある。よって、演繹法的イノベーションが本来必要なものだと思う。」

「3つ目はレバレッジポイント。リンケージ思考である。SDGsはそれぞれの目標が相互に結び付いている。17種類のアイコンは最初は大批判を浴びた。理由はゴール一つずつすべてがバラバラな配置であること。例となる考え方として、学校給食を出すことが決まれば、貧困層でも学校に来るようになる、知識が向上することで健康状態も安定が期待でき、就業機会が増えるなどの人生の選択肢が増え、最終的に貧困層が減っていく…という構図である。このように、貧困、教育、食糧…などいくつものゴールが連鎖的につながっている、その使い方がSDGsの本来のやり方である」

期間と「IPE」を掛け合わせたフレームワーク

もうひとつ、田瀬氏が紹介したのが「SML×IPEモデル」というフレームワークです。SMLとは「Short」「Medium」「Long」の頭文字で、期間を意味し、IPEは「Incentive(利益創出)」「Penalty(規制・ルール化)」「Education(啓蒙・研究)」を意味します。

「食糧でできることについて、このモデルに当て嵌めて考えていきたい」として、食に関するSDGsの取り組みをそれぞれの掛け合わせによって理解する具体例を挙げられました。
「(Short:短期)
・Short×Incentive
ロボット技術やICTを活用したスマート農業のは超省力化し高品質な生産を行うことを可能にする。
・Short×Penalty
農業でのGAPや漁業におけるMSC認証やASC認証の取得を進める。
実際に認証をとっていく事でビジネスは儲かるようになる。
・Short×Education
ホットペッパーを運営するリクルートが、食べきれなかった食事を持ち帰るシェアバッグの取組を一部参画店舗で始めている。」

講演の最後に田瀬氏は、SDGsの前文を紹介した上で、次のように締めくくりました。

「SDGsを語る上で欠かせない言葉がある。SDGsの本文の中にも記載されている『freedom』と『well-being』だ。より多くの選択肢を持つことが人間の幸福である。特にFreedomは国連が発足以来大事にしている概念だ。これは『他人からの束縛からの自由』という意味ではなく、『自分ができることの選択肢を増やす』という意味での自由である。SDGsは全世界の一人一人の『freedom』と『well-being』を実現していくためのものであるといえる」

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