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イオンコンパスでは、「未来創造」のための「学び」と「交流」の場として、定期的に開催されている「八重洲塾」の開催に協力しています。第一回~第三回は「女性の活躍」、第四回~第六回は「食と健康」、第七回〜九回は「農業の未来創造」をテーマに、多くの方にご参加をいただきました。第四フェーズとなる第10回と第11回のテーマは「女性農業者活躍」。11回目となる八重洲塾が、2018年5月30日に開催されました。

テーマは「女性農業者活躍」

女性農業者の活躍を取り上げ「これからの農業のあり方」について考えていく第11回は、麓ファームの齋藤志穂氏(左)、藤木農園の藤木悦子氏(中央)、有限会社妙義ナバファームの黛佐予氏(右)の3名に、講演いただきました。

齋藤志穂氏:農村地域の女性をもっと元気に~お手伝いからの脱却~

諏訪湖と八ヶ岳の南西に位置する、長野県の原村。齋藤志穂氏が、この地で農家経営を始めて7年目となる。花苗の専門農家で、生産品種は年間100種類を超え、生産したものの8割は、園芸専門店と直接取引をしています。実家はシクラメン農家でしたが、農業に魅力を感じていなかったという齋藤氏は、以前は理学療法士として会社勤めをしていました。介護福祉士だった夫と結婚後、一緒に故郷に戻り、満開のシクラメンを見て、農業の素晴らしさを感じ、夫婦で就農を決意します。

そうして始めた農業ですが、会社員時代と比較して、つらかったことが3つあったといいます。
「自分の口座にお金が入ってこないこと」
「様々な人の交流の中で挨拶などでも自分を素通りして夫に声がかけられること」
「家とハウスの往復の毎日で限定的な社会との交流になってしまい、社会の役に立てている実感が持てないところ」

こうした「辛さ」の打開するため、共同経営者として社会の交流の場に夫婦での参加を心掛けたり、「農業を手伝っている女性」ではなく、自ら仕事として能動的に行っていることを、周囲にも理解してもらうなど、様々な行動を重ねていき、徐々に周囲から認められるようになります。また「NAGANO農業女子」という、自身で溜め込んでいた悩みや疑問を話せる場、理解してくれる場に出会えたことで自己肯定感を取り戻すことができたと、齋藤氏は振り返ります。

農業における女性の役割は、旧来の考えが固定観念で染みついてしまっている。それにより、農業に従事する女性たちは、ますます消極的になり自信を失う結果となってしまうと指摘した齋藤氏は次のように語りました。

「農業においては、ふかふかの土が大事。どんなに良い苗でも土壌が良くないといけない。これは子育てや女性の働き方にも通じるものがある。ふかふかの土とは『受け入れること』『認めること』『支えること』でしっかりと根を下ろせる風土を表す。今後もこうした風土づくりに取り組んでいけたらと思う」

藤木悦子氏:私の幸せの見つけ方

神戸から約2時間の距離にある、兵庫県宍粟市。淡路島とほぼ同じ面積の8割が、森林で占められています。その土地で、直売所を中心とした農業経営を展開する藤木氏。

結婚を機に、兵庫県へ移住し就農を決意。そこでの悩みは、社会との接触が徐々になくなり、置き去りにされているような感覚だったといいます。その悩みを救ってくれたのは「先輩」。その先輩に誘われて参加した、女性農業従事者が集う意見交換会でいきいきと積極的にチャレンジしている農家の女性たちを知り、意識の向け方を変えるきっかけになったと、藤木氏はいいます。

一つの品種に特化して、収穫された作物は地元の直売所だけでなく、車で片道一時間程度をかけ姫路まで毎晩納品をしにいく日々を送る藤木氏は、その仕事を通じての楽しさをこう語ります。

「市場出荷はできない分、直売で自分の売ったものがダイレクトに反応がかえってくることがうれしい。『このトマトだけは主人が食べるんです』『こんなおいしい野菜、初めて食べました」などのお声をいただくことがある。おいしいものを食べるときは誰しも笑顔で、その笑顔を見ながら商売をできることに喜びを感じている。それが自分の幸せにもつながっている」

農業についてもさらに知識を深め、また自分の地域の農業を誰が支えるのか…などを考えると、女性の活躍は不可欠だと、藤木氏は考えています。その一方で農業における女性に対する固定観念はいまだつきまとっているといいます。その解決には、比較的柔軟な思考をもつ、若い世代の男性たちにより理解を深めていただき、現在のイメージを変えていけたらと述べました。

黛佐予氏:家族経営から企業経営へ 強い会社づくりと風通しの良い環境づくり

黛氏が経営する「妙義ナバファーム」では、菌床しいたけを主に栽培し、130人の従業員を束ねています。元々は教師を志し農学部で学び、卒業後夫と出会い結婚したことから農家に嫁ぐことに。東日本大震災を機に、放射能関係の対応が増えて仕事を手伝う機会が増え、次第に労務管理、安全衛生管理、EC運営など仕事の幅が広がっていったといいます。

目下、感じている最大の課題は、130人のスタッフをどのように束ねていくか。自分ができるところから始めようと、取り組んだのはGGAP(グローバルGAP。GAPは、GOOD【適正な】、AGRICULTURAL【農業の】、PRACTICES【実践】の頭文字)の認証取得。自分の会社をよく知るための自社診断ツールとして活用し、データを整理することで生産量の計画的な管理ができ、またデータ収集の過程で傾向や外的・内的要因の影響などを分析できると考えたからだと、黛氏は語ります。

もうひとつ取り組んでいるのが、スタッフの意識改革。その問題を解決するために、作業クオリティの計測を行ったり、自身の担当業務だけではなく、前後の作業との相関関係を学ぶ機会を設けます。その結果、視野が広がり、新たな視点で問題意識や疑問点を感じられるようになったスタッフが増えてきたと、その手応えを感じています。

それでも工場で働くスタッフにとって、お客様の顔は直接的に見えづらいもの。「そのため、今後は試食販売などを計画し、お客様の反応をダイレクトに触れられる機会を従業員に作りたい」と、今後の計画を黛氏は語りました。

農業経営の現場の第一線に携わる女性からの言葉に、参加者の皆さんも興味深く耳を傾けていました。終了後の質疑応答でも、数多くの質問が寄せられ、熱気にあふれた会となりました。

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