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イオンコンパス八重洲会議室では、「未来創造」のための「学び」と「交流」の場「八重洲塾」が現在定期開催されています。第一回~第三回は「女性の活躍」、第四回~第六回は「食と健康」、第七回〜九回は「農業の未来創造」をテーマに、多くの方にご参加をいただきました。

女性農業者が語る「これからの農業のあり方」

続く第四フェーズでは、女性農業者の活躍を取り上げ「これからの農業のあり方」について考えていきます。第十回は 服部農園有限会社 専務の服部都史子氏、株式会社Sunso取締役の尾池美和氏、有限会社大塚ファーム取締役副社長で北海道指導農業士の大塚早苗氏の3名に、講演いただきました。

服部都史子氏「家業から事業へ~私の役割」

服部氏が専務を務める「服部農園」は、名古屋から車で20分程度の距離にある愛知県丹羽郡大口町で米作りを行っています。同町はさまざまな製造業が本社を構える場所で、都市化が進む一方、農業は近年衰退しているといいます。

父親が倒れたことをきっかけに、家業だった農業を手がけるようになった服部氏。平成11年に法人化し、若い人材を雇用して会社を組織化しようとしますが、3~5年で仕事ができる様になると社員がやめてしまうという悩みを抱えます。そこで気づいたのは「若いころは、楽しいだけでも良いかもしれないが、家庭を持つなど将来を見据えた時に、人事制度や待遇がないために漠然とした不安を抱えるようになってしまう」ということだったと、服部氏は語ります。

考え抜いた末にたどり着いたのは「いい会社を作りたい」という結論。広大な農地を夫婦2人で運営維持するのは不可能で、社員は自分たちが目指す夢を応援してくれる一番の支え、という気づきが生まれた事から企業ビジョンが確立します。

「スキルアップ大作戦」「全員経営」…など1年ごとにテーマをきめて教育も実施。
この取り組みを始めて良かったことは「継続をしてなにかに取り組む」という習慣が全社員に身についたことだったそう。
新入社員も一年を終了するころには、決算書を読み解けるようになるだけではなく時間の使い方も体得してもらえるようになったと感じたそうです。事務所や倉庫が整頓され、経営層が何も言わずとも、時間に余裕を持って出社するようになり、一人一人が効率を上げるための工夫をするようになってから、繁忙期にかかわらず、週に1回休むことができるようになったとのことです。
働きやすい職場の雰囲気は自然と、良い評判を生むようになり、求人広告を出さなくても、毎年新しい人が入ってくるようになり、また「自分の家族を服部農園で働かせたい」という声も聴けるようになりました。

「自分ひとりの力は限りがあるけれども、チームで力を合わせることで成果は生まれる」ということを一番大切に感じていると服部氏は繰り返し語っているところが非常に印象的でした。

尾池美和氏「安定出荷は、まず人づくりから!~女性が9割の会社のネギ栽培~」

尾池氏が取締役を務める「株式会社Sunso」は、平成24年の法人化以来、”ネギ1本”で勝負をしてきたといいます。現在、従業員は20代~40代が中心で、20代は6割。働く彼らに共通しているのは、農業がしたくて同社で働いているのではなく、「職場環境がワークライフバランスを実現できる」という点に魅力を感じてもらっていることだと、尾池氏はいいます。「働く皆に、定年までできる仕事」にしたいとの強い思いを持つ尾池氏が、実施している取り組みについて紹介いただきました。

一つは、「長期雇用対策」。特に子どもを持つ母親が、働きやすさを感じる要素は「休みの取りやすさ」。突発的な休みを取得できるだけでなく、有給も1日・半日・時間単位で選択できる、使いやすい休暇制度を追求しています。産休、育休、介護休暇制度はもちろん、勤務時間にも柔軟性を持たせているそうです。

もう一つは、「見える化」。「役割の見える化」によって、それぞれの仕事での責任が明確化され、全体の仕事の完遂には、チーム力がより重要だとの認識も生まれ、働く人の責任感が芽生えたといいます。また「情報の見える化」にも取り組んだ、尾池氏。印象的だったのは「技術の見える化」。ネギの皮むき作業をビデオで撮影しそれを見ることで、本人が自身の動きや周りの動きを確認し、ムダな動きや真似すべき動きを気づくことができるようになったといいます。マニュアルの作成も「技術の見える化」の一環。これにより、短期バイトやダブルワークの方も、すぐ仕事が覚えられるようになったそうです。

このような取り組みを通じて、「定年まで働きたい会社、農業で活躍したいと思える会社にしていきたい」と、志を語りました。

大塚早苗氏「夫婦二人三脚で6次産業化に挑戦」

大塚氏の有限会社大塚ファームは、札幌駅から車で40分の、石狩平野の真ん中に18haの農場を運営。有機野菜22種類を栽培。加工食品の販売なども行っています。農業の「6次産業化」に取り組み続ける大塚氏、その原動力は「規格外や差異による大量の食品廃棄」を無くしたい、という悩みだったといいます。その量は、1日で大根100kgにも及んだそうです。

食品廃棄を減らすため、手がけたのがプリンの製造と販売。その当時の従業員は季節雇用でした。冬期の仕事がないために、そのスタッフは2〜3年で入れ替わり、人材が定着しないという悩みもありました。収益性を高め、通年で社員を雇用するために、以後さまざまな取り組みに着手しました。

「干し芋」はその代表格で、2011年には自社で加工工場を持つほどに成長。高級路線へとシフトチェンジしたことで売れ行きが増加し、百貨店のお歳暮ギフト、ふるさと納税の返礼品として選ばれるようになりました。

次に開発したのは、食品添加物ばかりのペットのおやつをどうにかできないか、との考えから生まれた「ペットフード」。有機野菜を練り込んだペットのおやつを開発するも、ペット用食品の販路を持っておらず、販売先に苦慮する事態も起こったが、新千歳空港で売れるようになり、売れ行きも向上。障害者の自立支援施設で製造するなど、地域の福祉とも連携した取り組みも実現しています。

大塚氏は、農業の6次産業化について、このようなアドバイスも語りました。

「野菜が余っているという安直な理由で6次化を始める人が多いが、実際はものすごくお金がかかる。百貨店で扱ってもらうのならデザイナーさんが必要。パッケージを作るにも相応のロット数の準備がいる。6次化し新商品を開発することで売上はあがるが、最初の4年間は本業の利益を食ってしまう現実もある」


3名の、農業に携わる女性からの、実践的なお話は参加した皆さんにも大きな刺激となったようです。終了後の質疑応答では、数多くの質問が寄せられていました。

次回の「八重洲塾」へも、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

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