間もなく始まる新年度に向けて、新入社員の研修が行われているシーズン。もう配属先は決めたものの、「この社員は、あの部署で大丈夫だろうか?」という心残りがある人も少なくないのではないでしょうか。せっかく入社した新戦力を、相性や適性の判断ミスで失っては元も子もありません。研修期間のうちに、タイプを見極めるヒントを紹介します。
少ない基準での判断は、ミスマッチの要因に
「発言が多い・少ない」「与えられた課題の処理能力が高い・低い」「コミュニケーションスキルが高い・低い」「リーダーシップがある・ない」といったような、”能力の高低”が判断基準になっていないでしょうか。研修期間という限られた期間ではありますが、なるべく多くの基準や尺度でタイプを見極めるように心がけましょう。また、「この尺度ではすこぶる能力が高いから、他の尺度での適性がやや低くても、大丈夫」と、一つの尺度に特化した人材をオールマイティーのように認識してしまうことも、よくありがちです。まったく異なる基準での適性や能力を複数組み合わせて、”一点突破”での見極めは避けるようにしましょう。
スキルの高低ではなく、”何にストレスを感じるか”でもチェック
いま、ロボットやAIの進化の速度はすさまじく、近い将来、いくつかの職業はAIに取って代わられるとも言われています。人間がロボットやAIと異なるところは何でしょうか。それはストレスを感じるところです。誰もがストレスを感じる仕事はAIに任せるのがいいでしょう。その逆に「ストレスを感じないどころか、やるほどに楽しくなる仕事がある」のも人間ならではの特徴です。つまり、ストレス耐性を身につけるという視点ではなく、「何にストレスを感じないタイプなのか」を見極めることが、大切なのです。
適材適所ができれば、離職率も下げられる
近年、「若者がすぐ辞めてしまう」といった話もありますが、厚生労働省の統計を見る限りは、ここ数年は3年以内に退職する新卒生の割合は約3割で、平成年間を通じて見ても著しい変化はありません。もし、すぐ辞めてしまう若者が多いのであれば、それは、新卒生のタイプを上手に見極められていないからかもしれません。新卒生のタイプを、複数の尺度で捉えてあげて、その人がもっとも適性のある職場や部署に配属できるよう心がけましょう。
-
JR「東京駅」八重洲中央口から徒歩4分
-
JR「大阪駅」から徒歩3分
-
JR「名古屋駅」新幹線口から徒歩3分
-
JR「海浜幕張駅」目の前
-
JR「名古屋駅」から徒歩6分
-
地下鉄「堺筋本町」より徒歩1分