学生との接点作りを考える上で「企業と学生」の間の関係性を、より強固にすることばかりに目がいっていませんか? しかも、それがうまくいかずにせっかく内定を出しても辞退が多くなったりするケースも…。そこでもう1つの関係性「学生同士」に注目するというオルタナティブな視点をご紹介します。
学生は”横のつながり”を求めている
SNSやスマホによって、格段に広がったのが「横のつながり」です。一昔前ならば地縁や、同じ出身大学・サークルといったつながりの単位だったのが、個人単位でのやりとりが当たり前の環境になり、同じ趣味や趣向、考え方や将来の目的など、つながり方は多様化しています。同じ企業に対して就職活動をする学生同士も、情報共有などを目的として、すぐに知り合いになったり、横のつながりを持てるようになりました。
その変化のなかで、「新卒時の同期入社」というつながりのウエイトは、以前にも増して大きくなっています。「同じタイミングで、大勢が同じ組織の一員になる」ことは、大学を卒業後では最後といっても過言ではありません。
そのため、「一緒に働く同僚は気の合う仲間でありたい」との気持ちが強くなっている人も多く、それが横のつながりを求める一因だと考えることができます。
学生同士のつながりをサポートして、企業への信頼を醸成
そこで、企業が持つべき姿勢として大切なのは「企業(社員)と学生」ではなく、「学生同士」だけで情報交換できる時間や場所を提供すること。
例えば、説明会の会場とは別に、学生だけが情報交換できるスペースを用意したり、説明会が終わったあとに、別室で応募学生だけの懇親会を行えるようにセッティングするなど、「社員と学生」の懇親の場にしない配慮が必要です。
このようなアプローチを繰り返すなかで、学生同士の横のつながりが生まれ、一緒に働く同僚のイメージが形成されます。もし、そこで相性の合うメンバーに出会えれば、「このメンバーと一緒に働きたい」という思いも高まります。このイメージを持ってもらった上で、企業の一員になってもらうことで、内定の辞退数の減少や離職率の低下にもつながります。
就職掲示板などでのネガティブな書き込みも、「横のつながり」が不足している不安感を取り除き直接共感し合える仲間づくりの場を提供する事で、改善が期待できます。
会社説明会や採用面接を貸し会議室で行う際には、もう1つ「応募学生専用」でコミュニケーションを取れる部屋を確保しておくと、「学生同士」の横のつながりを形成する上で役に立ちます。今どきの採用のヒントとして、ご活用ください。
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