セミナーを実りあるものにするためには、多くのポイントがあります。特に識者や社内の担当者を講師として招く場合、そのトーク内容は参加者の満足度にも直結し、セミナーの評価を大きく左右するものです。講師の腕による部分もありますが、それだけでは100%とは言えません。依頼する側の力もセミナーの成功には重要な要素です。そこで、今回は講師に依頼する際の、上手な方法を紹介しましょう。
プロであっても任せきりにしない
マナー講習やビジネス講習の講師として、専門家やプロを招いて講義をしてもらう場合、セミナーの目的に沿って選べば、「プロだから任せておけば安心」…と思ってはいませんか? たとえ数々の講演をこなしてきた経験者でも、依頼側が目的やゴールをしっかり設定し講師と入念な打ち合わせを行い、目的についての視点を合わせないと適切な講義は行えません。つまり、任せきりは禁物です。
事前の打ち合わせで”ゴール”を共有する
ゴール共有のために必要なのは、上手な依頼。まず「なぜその人に依頼するのか」をはっきりとさせましょう。プロであっても社内の人材であっても、特別な依頼に納得してもらうためにはそれ相応の理由づけ、動機づけが必要です。それに付随して「参加者に与えたい視点(気付き)」「必ず触れてほしいポイントや経験談」「今回のセミナーの真の目的(受講者にどのような体験をしてもらいたいか)」を、事前に詳細を固めた上でセミナー講師に依頼するよう心掛けましょう。もし、詰め切れない部分、不明瞭な部分があっても、そうした点があることを含めて相談するのが前進のコツ。経験のある講師ならば、真の目的やゴールを引き出して一緒に設定してくれるはずです。
社内の人を講師として招く際もポイントは同じ
外部講師よりも頼みやすく実務に直結した内容を学べるメリットがあるから…と、社内の人を講師に招く場合も、上記のポイントは同様に重要です。しかも、気心の知れた間柄と感じる相手への依頼の場合は要注意。かえって安心して任せっぱなしにしてしまいがちになるのです。例えば採用者向けのセミナーであれば「社内の人間として立場を踏まえて、リアルな職場の雰囲気を伝えたい」「自分が入社したときの印象を伝える」といった目的やゴールをしっかり設定して、それを共有するよう心掛けましょう。この頼み方のポイントをしっかり押さえておけば、途中で話が脱線しても元に戻ることもできます。まさに、セミナーの成否のほとんどは、依頼の時点で決まると言っても過言ではないのです。
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